yu+ru+ri 尾道便り。尾道水道にほど近い
彫金工房から
暮らしの徒然ごとを。

atelier fika

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-  c.0  t.0
さいごの胡瓜
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91歳にしてまだまだ元気に畑で働いていた
おおきいおばあちゃんが

突然天国へ旅立ちました。

遊びに行くと帰りには
いつもさりげなくおばあちゃんが育てた野菜が沢山
玄関に積んであって
「まぁまたゆっくりおいでなさい。」
といってくれていたおばあちゃん。


ひ孫たちと遊ぶ時や
野菜を手渡すときを
何よりの楽しみにしてくれていたそうです。
でも愛情はいつもさりげなく示してくださっていました。

おばあちゃんの畑で

さいごのおばあちゃんの胡瓜と茄子を

娘とつみました。

娘は摘みながら
「おばあちゃんのお野菜を沢山食べてたから
お野菜大好きになれたよ。嫌いなのないんだよ」

と泣けることを言ってました。

ピカピカの茄子と胡瓜を
安らかに眠る枕元に置き

娘が書いたおばあちゃんありがとうの絵手紙と一緒に棺に入れました。


丁寧にえんどう豆の筋をむく手
玉ねぎを干していた姿
手作り沢庵や瑞々しいきゅうりの味

豊かな暮らしの背中は忘れません。

*




虹の畑 風の庭  c.0  t.0
ナイスバディなきゅうりさん
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今年はずいぶん暑い夏ですが
クーラーは使わずに
なんとかいけてます。

海からの風と扇風機と
家の構造がもたらす涼しさで
しのいでいます。

しかしさすがに皆バテ気味
中だるみのお盆です。

お盆で実家にいくと
「暑い最中に連日草刈りに出ていた」というおばあちゃん!
びっくりで脱帽です

「お盆をすっきり迎えたいから」と、

家の中も外もピカピカ!

この家に嫁に来たからには
怠け者根性を叩き直さないとナァ…


さてさて身体に涼を運ぶ夏野菜。

ボン!と太って
きゅっ。っとウエストが締まって
ヒップがまたボン!

とかね、
そんなきゅうりさんが
ぼつぼつ育ちます

ユーモラスで
太った部分の色が綺麗で
愛せるなぁ、と
思うのですが

自然農の先生から「水が切れた部分」と
教わりました。

晴れが三週間以上続き…

それでもぴんぴんしている畑の草たち。

守る水加減手加減

まだまだまだまだ対話が足りてなかったねぇ

水と愛情を
怠けてしまった部分が
きゅうりのくびれとなっているのかなぁ

ごめんなさい…
虹の畑 風の庭  c.0  t.0
自然農の田んぼ
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難波さんのいざないにて 風のように倉敷へとんでゆきました。

5月に田植えを少し手伝わせていただいた田んぼの稲は青々と育っていました

手前が自然農で育っている稲です。
葉の先まで命が通っています

「命の世界」植物を育むとは命を育むことなのだということ


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段ボールイッパイのお野菜をいただきました!

こどもたちは車ん中でそのまんまかじりまくり…

難波さんのお野菜はパワフルで瑞々しく命が生き生きしています

その人がその場所で
その作物と一つ一つ対話しながら
生まれるただ一つの野菜です。顔や性格がある。

彼は純粋にシェアする農業なので、だからハッピーそのものの味。

温かな自然食のお店総社の「橘」さんでの会話でも
たくさんの素敵なキーワードがうまれました。

ありがとうございました!

その中の一つが、旅の話。

旅するように
一人旅の旅先のように
人と人は新鮮に出会っていたい。
それは日常をともにする家族、夫婦であっても。

お互いが一人旅の途中だから
お互いを尊重して
耳を傾けあい
お互いの一人の時間をそっと見守る。


また嬉しい始まりの一日でした〜。

虹の畑 風の庭  c.0  t.0
導いてくれる人〜赤毛のアン
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小学校の頃に 亡き母が私に贈ってくれた赤毛のアンの本。

アンの目標をもって学び続ける姿に影響を受けたかもしれない。
最初の海外渡航もカナダの大自然をめざして飛んでみた。


母は親を戦争で亡くし、祖父の家にもらわれて育った。
そういえば勝ち気で正直でユーモアたっぷりなところがアンと重なる。

そうか、母はアンと自らを重ねるところも多かったのだと今頃気が付いた。


そして 母亡き後、
静かに心の道しるべになってくださって下さる夫のお母様が
なんと 赤毛のアンのDVDを貸してくださった。

今、私と小学生になりたての娘は 夏休みの今、一緒にアンの世界に夢中。

改めてその世界にふれなおして心に響いたのは アンの周りの人々の精神。
彼女を導く人々の言葉や柔らかな心。

大好きなマシュウやマリラのたたずまいはもちろん、

そしてステイシー先生の導き!
先生の授業は自然を観察して身体を動かし、生きる力を呼び戻してくれるよう。
映画の中の彼女の言葉、人間の洞察がすごい。

「真実を聞きたくないこともあるのよ。

それが恐ろしくて自分を守るために壁を作るの。
人生には時々そういう試練や苦しみにぶつかることがあるわ。

でもそれは役に立つものよ。 
人間を作るわ。

失敗から教訓を学ぼうという姿勢が有る限りね。

明日は常に新しい出発なのよ。

真実がある限りくじけないのよ。
誰があなたを責めようと 最後にはきっと真実が救ってくれるわ」

そして
ギルバートの言葉
「恨んでないよ 恨むのは人生の無駄だ」


そう、
きっと人として生きる以上、さまざまな恨みごとは発生する。
しかしそれを自分の心がためるか流すか転換するか。

そう、大丈夫 真実が救ってくれるから。

壁を作って自己防衛している人がたくさんたくさん見えている。

都合の悪いことを見ないようにする壁。それはその人自身が作っているもの。



そんな人間の光と影の鋭い観察には多くのことが学べる。
主人公のアンだって完璧じゃない。登場人物の皆が完璧じゃない。



アンには「赤毛」という壁があって、
それは世界の全てであるかのような悩みだったけれど
だんだん、それを味方にしていく。
悩みがだんだんちっぽけに、美しい魅力となっていく。


まっすぐな気持ちでぶち壊すのが アン。


相手にどんな大きな壁があっても
ここには壁はないし ここで笑んでいるし
真実は時間を経てつながるから。

アンは沢山の人に疑われても
真実の心で天然にみんなの心を解きほぐしてゆく。

アンみたいなよそ者の成功を簡単には受け入れない保守的な土地へ入っても、
都会で人に利用され、骨身を削った作品を横取りされ、裏切られても 
芯は失わない。

人生の折り返し地点に来て、さまざまな土地と人の中で過ごし、
私も本当にそう思う。

時に人生は思いもよらな方へ向かう。
人生、たまには道をそれることもあるけど
人は必ず自分の愛する場所があって、そこへ戻る。

自然の美しさの中に身を置き、良心に沿い
成すべきミッションと信じる心があれば、それは幸せ。

原作の分厚い本もぼちぼち読み直していこう。
新たな発見がたくさんあるに違いない。


アンに勇気をもらいながら

明日は常に新しい出発。

ことば おんがく  c.0  t.0
定例わらべうた会お知らせ
 
毎月第二火曜日の
おのみちわらべ
(おのみちわらべうた伝承研究会)

8月は夏休みとさせていただきます。

次回は9月14日(火)

10時から 伝承の勉強会

11時から あそびと自然育児なおしゃべり

お茶菓子もしくは お昼の一品おもちよりください。

出席およびパンの予約は9月10日までに お願いいたします。


わらべうた  c.0  t.0
種とり
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種交換会のお知らせをいただいて

ほぉ…
虹の畑で今とれる種は…

ルッコラほか
ベビーリーフの種多少〜!

カラカラカラっと
はじける命

ミクロな種の世界に
触れている時間て
豊かでそれだけで
満たされました

次はどんな畑でふえてくかな


夏休み
ゆっくりこどもたちと本読んだり
けんかしたり
笑ったり沢山話したり
毎日遊んで遊んで遊びたおして
家の掃除して掃除して掃除して(掃除してもしても!)
汗かいて洗濯して洗濯して洗濯して

慌ただしいようで
でもいつもより細切れでなくて
ゆっくり時間の流れを感じて楽しんでいる夏休み。

そんな私たちレベルの
小さなくらしの世界と

世界の裏側のこどもたちの日々と

ただそこにある自然と
遠くにある雄大な自然と
動植物と

みな同じ時間が流れているから


ふと
遠くの営みを思えば
すべて愛せて

もうそれだけでいい。


種をむく。
小さな手のひらの種。

今日に感謝だな〜。





虹の畑 風の庭  c.0  t.0
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