阿蘇で道先案内人に
たまたま指し示された場所は
「薬草園」という場所でした。
深い森の中へ入っていくような入口を通り抜けると
薬草ハウスもあり、中に入れば
トゥルシーをはじめとした
薬草〜ハーブの
体中にしみ渡るくらいの香りに包まれました。
田楽や吾汁、
地鶏を炭火焼で。
摘みたての野草を
天ぷらにして ふるまって下さいました。
よもぎ 甘草 ヤマイモ ドクダミ
薬草で生きる知恵を伝えてくださる講座も設けて
活動していらっしゃるとのこと。
阿蘇の豊かな山の恵みをしばし感じて味わってきました。
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そして
阿蘇への旅で
こどもたちが一番楽しみにしていたことといえば
「ブルー・ビー」に会えるかな?どうかな?
ということでした。
数年前に友人から
阿蘇の葉祥明さんの美術館に
夏のほんの少しの間だけ青い蜂がくるらしいよ、と
その絵葉書を送ってもらったので
ずっと心にあったのですが・・・
あっ!
朝方の霧雨が晴れ、
2匹の青い蜂が ちょうど跳んできたのでした。
モンシロチョウも。
葉祥明さんの絵は
そういえば小学生の頃に知って
そのシンプルさと美しさに衝撃を受けたものでした。
大人になって、再びじっくり出会えて
原画や 葉祥明さんの言葉を深く味わうことができました。
美術館のお庭では 葉祥明さんの絵の原風景のような
幻想的な景色の中で
半日
子どもたちとお散歩したり
走り回ったり、木の下で休んだり
阿蘇の大きさにすっぽり包まれて
ひたすら のんびりと 時間を忘れて過ごしてきました。
阿蘇の噴火の灰は、北海道まで飛んだことが確認されているそうです。
ひとつの火山の噴火は 地球の温度まで変えます
地球のはしから はしまで
ぜんぶ空は 海は いのちは 繋がっているんだなぁ、
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母親というものは
母親というものは無欲なものです
わが子がどんなに偉くなるよりも
どんなにお金持ちになるよりも
毎日元気でいてくれることを
心の底から願います
どんなに高価な贈り物より
我が子の優しいひと言で
十分すぎる程幸せになれる
母親というものは
実に本当に無欲なものです
だから
母親を泣かすのは
この世で一番いけないことなのです
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葉祥明さんの言葉が
そっと絵に添えてありました。
葉祥明さんの絵を知ったころ、小学生だった私は勝手に
葉さんは「女性」だと思っていたのですが、
私の母親と同じ1945年生まれのー男性だったのでした。
・・・
「あなたにとって
苦手な人や
やっかいな問題は
あなたの中に
愛という作品を
創るための
かけがえのない
材料です
大切にしましょう」
・・・
絵に添えられた直筆のことばの数々。
心がすっきりと整理されてゆくような
明確なメッセージのシャワーを浴びてきました。