yu+ru+ri 尾道便り。尾道水道にほど近い
彫金工房から
暮らしの徒然ごとを。

atelier fika

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出会いの花
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♪ふゆべまーーなかゆべまーーたかてぃーまれま かんざせまー♪

冬の空気と春のひかりが出会うこの季節
今日だけの出会いの空気の中で感じてうたいました。

まぁるくなったり、門くぐり遊びをしたり
お布団の中でうたう子守うたを 覚えたり
伝承の古い歌や 沖縄のわらべうたの温かな響きを感じたり。

琵琶で染めたシルクの布がゆれるのを 
「うわぁ・・・」と見つめる赤ちゃん
もぐりこむのも自由
頭のてっぺんにシルクが触れる感じを楽しみ続ける子も。

春風を呼ぶうたや
身体のひとつひとつの場所を知らせるうた

♪だんだんのぼって 頭さまいって
 だんだん おりて・・・・
 まつばら こえて
 目いしゃへ よって
 花一本折って
 ほーた(ほうぼう)にしかられて
 口おしゅうないか
 (耳痛くないか)
 胸(無念)んなことや
 (腹のたつことよ)
 尻(知り)もせんくせに
 おへそが笑う〜♪

目と目がぴったり合う瞬間、
そのあとのこちょこちょこちょ・・・
呼吸を感じ合うような時

わらべうたをもとめて
集ってくださるおひとりおひとりのお陰で会が繋がって
会が丸八年続いています。

ただただ、ありがとうの気持ちです。
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♪うぐいすの谷渡り〜梅にうぐいす ほーほけきょ♪
庭の小梅の枝を一枝、
ふわっと会場に かおりました。

今日はお写真を撮っていただいたのでちらっと。

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いつも季節を感じさせてくれるお庭のお花を生けてお持ちくださるMさん。
受付でお写真を撮っていかれる方もいました。

今日は…春一番のつくし!
♪ずくぼんじょ
 ずくぼんじょ
 ずっきんかぶって
 でてこらさい

30人の体温が歌と春のひかりのなかで出会って
ほかほかしました。

お腹の中から参加してくれていたKくん。
一歳半くらいになると
体育会系の彼はいつも会の時にはみんなの回りをくるくると走りながら、
わらべうたには興味ないもんねーという風情。
お母さんは
『私はわらべうた大〜好きなんですけど、こんなんでごめんなさい』
なんて、いつもおっしゃっていたのですが、

な、な、なんと
今日は、3歳になり、急におしゃべりが達者に成長したKくんが
小さな赤ちゃんたちに
『ボクのお気に入りのわらべうた』を
次々に歌って見せてくれたのです。
♪もちぃっコ焼いて〜 ♪ぺったらぺったん ・・・などなどなど。

実は、わらべうた大好きで大好きで なんだそうで…
今日は中心になって沢山うたって先生してくれました。
かこさん、嬉しかったです。

おなじくお姉ちゃんに続いてお腹の中から一緒の
Sくんも一緒に手を繋いで・・・

元気印なうちの息子も、そんな感じでした(笑)
でも、今でもよく彼に言われるんですが、
わらべうたと母のあったかさは直結してるようです。

『一回では 覚えられないです〜!』
よくある そんな声。
そうそう、私も 覚えたつもりのわらべうたを家に帰ると
忘れていたりして・・・でも、好きで好きで
繰り返しうたっているうちに いつの間にか
するする身体にしみ込んでいました。

『この会に来て、わらべうたの安心感に包まれると、
ぴたっと素直に甘えてきてくれる感じがあるんです』
と、最近来てくださるお母さん。

そんな嬉しい発見や今の時期ならではの
親子時間の喜びを語ってくださるお母さん方と
出会ってゆくことが嬉しいです。

私は母を亡くしてからすぐの出産で、
近くに助けてくれる近親者のない、不安な子育てスタートだった中、
わらべうたに出会えて とても精神的に救われた経験があります。

がんばって歌い上げなくてもいい、
簡単なつぶやきのようなうた 一つのコミュニケーションで…。

だから。我が子とどう向き合っていいのか…
少しでも不安があるママさんがいたら、
ためしにどうぞ、ふらっと遊びにいらして下さい。

集ってこられる方々みなさんが素敵なので
少しずつ お友だちになれたらいいな。

****************************

次回は来週金曜日
2月26日
※東京から素敵なわらべうたの先生をお迎えする日なので別途お問い合わせを。

その次の定例会は
4月13日水曜日
尾道市民センターむかいしまこころ、和室で10時半〜
こちらは、春のわらべうた会です。

また、御調の子育て支援センターみっけさんが
『はじめてのわらべうた』
と題して、ちいさな赤ちゃん向けの会を企画して下さいました。
広報おのみちに申込方法などが掲載されています。

おのみちわらべの会は
なかなか一人では行き届かない中
会の開催の連絡をお手伝い下さる温かなお気持ちや
会の受付や会のあとの掃除など手早くお手伝い下さる
優しさに支えられながら、なんとか保っています。

ありがとうございます。
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ことのは 言霊
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こどもたちは
おはなしを食べていきてるなぁ〜。

小学校の授業におはなしのよみがたりに入って

『キックキックキックキック
トントントン』

宮澤賢治の雪渡りのことばのシャワーを。

そうしたら、こどもたちは
ことばのリズムにのって
身体を動かしたり
コロコロ転がる楽しい言葉に
ゲラゲラ笑ったり。

おはなしのライブは
こどもたちとの距離が近くなって 
本当にこちらまで元気とエネルギーが補給されます。

言葉で 言霊で 氣がめぐるんだなぁ、と思います。
わらべうた同様。


言葉にするとたちまち陳腐になってしまうから
言葉はいらない場面もある。

でも

こころふるわせるような
言葉 言霊に触れることがある。

身体がつい動いてしまうような
言葉の中の音楽に触れることがある。

磨きぬかれた言葉
こころのこもった言霊

それが今、私の思う道だ。


娘と息子の通う学校は
月に一度、一時間まるごとが
『おはなしを食べる』授業
となる。

娘はグスコーブドリが好きだし
息子も、注文の多い料理店やどんぐりと山猫、
銀河鉄道の夜などなど、
耳で聴いてすっかり身体で楽しんで
はまっているので

私はドキドキしながら
小学四年生の前に
『雪渡り』
を差し出した。

ちょうど雪が降った次の日に。

『宮澤賢治は長いからなかなか読めないのよ』と、
この道数十年の先輩。

だから なおさら、どきどきしたけれど、
賢治をよむなんて恐れ多いけれど…

私は大人になってはじめて、『耳で聴く』『身体で感じる』
賢治のよろこびを、知り 
子どもの頃にそれを知っていたら
どんなに世界が違っただろう・・・と悔しかったので

こどもたちと一緒に賢治の世界に旅したい気持ちで 
心臓バクバクさせながら思いきって差し出しました。

♪かたゆき かんこ
 しみゆき しんこ♪

言葉が、唄になってゆく。
おはなしの中に音楽が聴こえてくる。そして、静寂が訪れる。
そういうことは、こどもたちの
反応や言葉で身体が動く感じから伝わる。

やっぱり こどもたちは すごい。
身体でおはなしを食べている。
こどもたちは 素敵だ。大先生だ。



一時間の中で三人の方が様々なおはなしの世界につれていってくれるから
持ち時間は15分。
幻燈会の前のところで今日はおしまい。続きはまた…

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おのみちわらべの会

次回は
2月17日水曜日
尾道市民センターむかいしま
こころ 和室
10時半〜

☆2月26日金曜日
同じく こころ和室で
東京から柚山明子さんを
お迎えしてのわらべうた会!

どなたでもご参加ください。
経費、交通費カンパで成り立っています。
詳しくはコメント欄(内容は非公開ですからご安心を)より
お問い合わせください。

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12月には 2年生の授業でわらべうたの伝承に行きました。
つなぐ手の温もりとか、みんなでわらべうたをうたいながら形作るスパイラル、
おしまいには あぶくたった や すけこん で どっかーんと、
発散して 遊びました。笑顔がぱっちんぱっちん弾けていました。
わらべうたと小学生は相思相愛だー。有難くも畏れ多い貴重な機会でした。
 
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